小児の便秘について
Point!
- ① ウンチが週に2回以下
- ② いきんで苦しそう
- ③ 血が混じってしまう。
これらのうち「1つ」でも、1か月以上続く場合はご相談してください。
便秘とその原因
小児の長く続く便秘のほとんどが「機能性便秘」という、食生活や排便習慣、体質が原因で起こります。その頻度は、論文によって違いますが、0.7~29.6%といわれています。
症状
もし便秘を放っておくと、
- まとめて大量にウンチをするため、おしりが痛くなったり、切れてしまったりする
- 直腸の便に対する感受性が弱くなってしまう
そのため、便がたまってしまい、さらにひどい便秘になってしまいます。したがって、早めに受診して頂けると、お子さんが快適な生活を送れます。
小児期に便秘を発症しやすい時期
- 乳児期:母乳から人工乳へ移行する時期、あるいは離乳食を開始する時期
- 幼児期:トイレットトレーニングする時期
- 学童期:通学の開始や学校での排泄の回避のため
また、ごくまれにですが、尿道や腸の病気が原因となっていることもあるので、その場合は他の医療機関にご紹介いたします。
便秘症の治療
- 便を柔らかくする薬や、腸を動かす薬を処方します。いわゆる「クセになる」お薬は極力出さない方針です。また、生まれて数か月の赤ちゃんでも飲めるシロップもありますので、お気軽にご相談ください。
- 綿棒の先っぽにオリーブオイルやワセリンをつけて肛門を刺激してウンチを出してあげます。やり方が難しいようであれば、お教えいたします。
- 水分を多めに摂取したり、繊維質の多いものをとったりしましょう。
小児科の疾患などについて