肥満について
Point!
・子供のころの肥満は、将来の肥満、糖尿病などの生活習慣病に結びつきます。早めに標準の体重に戻しましょう。
肥満とその原因
こどもの肥満のほとんどは、「単純性肥満」といって、エネルギーの過剰摂取が原因です。つまり、食事やお菓子、ジュースの過剰摂取、また運動不足によっておこります。
対応が遅れるほど、成人肥満になりやすくなります
肥満は、将来の糖尿病、脂質異常症、高血圧などをもたらし、動脈硬化になることで、心筋梗塞や脳卒中をおこすリスクを高めます。とくに年長児の肥満はそのまま成人の肥満に移行しやすいことがわかっています。思春期まで肥満が続くと、生活習慣が染みついてしまうため、そこから元の生活に戻すことは大変難しいです。
うちの子はそんなに食べていないのに…
とよく言われます。本当に食べていない方もいますし、「昨日はがんばってカツ丼だけで、おかわりのラーメンは控えました」という方もいます。
確かに、大食い選手権にでているスリムな女性もいらっしゃいます。しかし、他人は他人です。同じ量をとっても太る体質を嘆いても解決には向かいません。量を減らしたり、運動したりして、肥満を解消しましょう。
・清涼飲料水を完全にやめる
・夕食後はカロリー摂取を完全にやめる
この2つを守るだけで、多くの単純性肥満は改善傾向にむかいます。
ダイエット9か条!
- 体重を1日2回、夕食の前と後にはかり、グラフを毎日「自分で」つける
- 体重は減らさなくてもいいが、あまり増えないようにする
- ご家族が肥満なら、一緒にダイエットする
- 1日60分は外に出る
- 夕食後のカロリー摂取は厳禁
- おやつやジュースは1日160kcalまで
- 大皿からの取りたい放題方式ではなく、定食方式で
- おかわりはしない
- 給食の牛乳は飲んでいいが、家では控える
生活習慣
食事
肥満の治療
重篤な病気が隠れていないか採血をします。
「単純性肥満」と判明したら、生活習慣をととのえることが一番です。
小児科の疾患などについて