夜尿症(おねしょ)について
Point!
・5歳を過ぎても、週に2~3回おねしょをしてしまい、ご本人・ご家族が困っている場合はご相談してください。
夜尿症とその原因
夜尿症は、幼児期を過ぎても夜間、睡眠中に無意識におねしょを繰り返してしまう状態のことです。主な原因としては、
- 尿を減らすホルモン量が不十分で、尿がたくさん作られてしまう
- 膀胱の大きさが不十分で、夜に作られる尿の量よりも膀胱の大きさが小さい
などがあります。その頻度は5歳の子でも16%、小学校に入っても10%以上と、比較的多い病気です。
夜尿症の治療
お薬を使わなくても、ご家庭でできることがいくつかあります。
- おねしょをしても怒らない。おねしょをしなかったら褒めてあげる。
- カレンダーに、おもらしをした日、しなかった日を〇×で「本人」がつける
- 途中で起こしてトイレに行かせない(自分で起きるのはOKです)
- 昼のうちに水分を多くとっておき、夕食後の水分摂取はコップ1杯程度まで
- 寝る前にトイレに行く
なかなか改善しないのであれば、いつでもご相談ください。生活指導、尿を減らすホルモンのお薬や、膀胱が広がりやすくなるお薬、おねしょをしたときに鳴るアラーム、などで対応させていただきます。
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